鳥の家(とりのいえ)

鳥の巣をつむいで、飛んだり、鳴いたりする記録

病気など

通りゃんせ

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癌封じの御札。
祈られる私。
この子の七つのお祝いに
御札を納めに参ります
行きはよいよい帰りは怖い
怖いながらも通りゃんせ 通りゃんせ 

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石上布都魂(いそのかみふつみたま)神社は、素戔嗚命(スサノオノミコト)が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を切ったあと、その草薙の剣を納めた神社である、とされ、宮司の名前も物部氏という、筋金入りの神社です。

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そこで採取した「イボ取りの水」ももらいました。患部に塗るとデキモノが落ちるとか。  

イメージトレーニングとしては最高の演出ですね。草薙の剣で切り落とすイメージで塗ってます。

入院という旅路


私の病気は初期のがん。意外に発見から入院・手術まで時間があります。人によっては2、3か月待つこともあるみたい。私は「早く早く」とせかしたので、1か月強で入院・手術することに。

なので、いつまでも「がーん」とか言っていられず、仕事の引継ぎ、生活の引継ぎ、入院準備にいそしむことになります。

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入院の荷物づくり。最近は入院セットというタオルや日用品のレンタルがあるので、それ以外のものを荷詰めしていきます。それでも結構リュックサックがパンパンになる量です。10日分だから、仕方ないか。

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リュックには、兄がくれたがん封じのお守りもつけました。本当はお札もくれたけど、看護師さん驚くかもしれないのでw、お札には留守の家を守ってもらいます。

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長年旅行していなかったので、リュックに荷詰めしているうちに、旅に出るようなわくわくした気分を思い出してしまいました。これも旅だな、旅だ。

日常を捨ててこそ、できる旅がある。すでに仕事は一気に減り、周りの景色は変わり始めています。がん保険のおかげで不安も少ないし、楽しまなくてはもったいない!ゆっくり休もうと思います。

入院支度

このブログをまた始めるきっかけになったのは、入院支度です。

入院中に万が一のことが起きても大丈夫なように、パスワードを整理していたら、ブログ情サイトが多数出てきたので、整理してしまえーと思ったのですが……。

うーん、なかなかいいこと書いてるじゃん、自分!(ここですでに数時間経過)

仕事や毎日の生活に流されているうちに忘れていた、自分だけの考えや風景。

自分のためだけに書き留めた感覚や思い出って、すごく私の実像の輪郭をなぞっている。ていうか、私はこんな人だったんだ! 

思う事を表に出してこそ、思想が固まり、感性も固まる。そんな気がしました。

感性の出口がないと、自分の輪郭もぼんやりかすんでしまう。すると、生きる気力も低下する気がします。

中年にとって、生きる気力は大切なんです! 大切に育まなければ! そのためにはブログを始めなければ!

という気持ちで、今は書いています。あれ、入院支度はどこへ……。

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これは入院壮行会(?)で友達がくれたミニピザ。トースターで焼けて、ちょっと食べるのにいい。

他人を気遣う余裕がない分、他人からの気遣いには感謝しかないです。ありがとう!





夏枯れいろいろ

あー、仕事終わった!小さな仕事がいろいろあったけど、全部終わった!ばんざーい!

仕事が夏枯れの季節は、小枝を拾って集めるような仕事がこまごまと続きます。働きアリのように地味に働く夏。

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この前の健診の結果も戻ってきました。「総合判定C:異常を認めます」。ハイハイそうですか。もう40年も使っていれば、どこか部品交換が必要になりますよね(笑)。

先生との一問一答。

「腎臓の両側に石が見えますね。これは尿管に出ると尿路結石になります」 
「えー、痛いのはいやなんですけど、尿管に出ないようにするにはどうすればいいんですか?」
「特に治療法はありません。放っとけばなくなることもありますし、新しくできることもあります」
 なんなんだー、風任せなのか…。

「胃のポリープは、良性だと思いますが2か所あります。また来年検査してみてください」
ま、これは去年3か所あったんで、ひとつ消えたってことか…。

「それから右の腎臓にのう胞ができてます。つまり水がたまっていますね」
「それはどういうことですか」
「ふーむ、まあ、はっきり言って、老化現象です」
え?何ですって?最近耳が遠くて、よく聞こえないんですけど…(笑)。

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 最近、夜は敷きパッドから発熱してるんじゃないかと思うくらい、敷布団が暑くなりますよね。綿とかポリエステルの敷きパッドではやはりダメなのか…。とはいえ、特殊な繊維や冷媒物質の入ったパッドは1万円もするし…。

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 そんなとき、やはり頼るべきは先人の知恵。「寝ござ」というものを買ってみました。ズバリ980円。

 おおー、敷きパッドからの燃え上がるような熱気が出なくなりましたよ。汗をかいても、結構べたべたしない。扇風機をまわしていたら、何とか大丈夫かな。

それにしても節電グッズは増えるばかりだなー。

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 この前年金を払ったばかりなのに、今度は健康保険の請求が来ました。13万円。は?何ですか?最近は目がよく見えなくなって…(笑)。

 去年まで保険料は毎月2000円だったのに、ちょっと仕事の利益を多く計上したら、いきなり月2万円に。いきなり10倍かー!なんか取り過ぎじゃないですか、市長!あ、大声を出すと暑さでめまいが…(笑)。

 …独立したばっかりだけど、親の扶養に入ろうかな(笑)。

深淵はこちら側を見ている

なぜか写真がアップロードできないので、今日は写真なしの投稿です。

怒涛のうちに確定申告が終わり、ボトルネックになっていた仕事も整理し、起き上がれないまま3.11が過ぎ、ひっそりと庭のクロッカスが咲き、水仙も咲き、春が来て…。

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奈良へお墓参りに行きました。前回中年クライシスの 話をしましたが、まさにこのクライシスにのみ込まれて力尽きてしまった昔の記者仲間、Hさんのための初の墓参でした。

私が25歳のとき、記者として入社2年目に配属された地方支局。その市役所の記者クラブで、1歳上で他社の記者として働いていたのがHさんでした。適度に忙しく恵まれた土地で、私たちは希望と力に任せてのびのびと仕事をしていました。心の病とは一生縁のなさそうなバランス感覚と行動力を持っていた人でした。

人生の折り返し地点で道に迷ったときの闇の世界は、想像以上に深く危うい。ひとたびバランスを崩すと、どんな人でも飲み込まれてしまいそうになるのです。どんな人でも。 

Hさんの心のバランスが崩れ始めたのは、中国へ留学して新聞社をやめ、仕事の拠点を中国へ移してからだったといいます。体調を崩しては奈良の実家へ戻り、療養してまた中国へ戻るという生活。無理を重ねるうちに、酒量が増えて体がぼろぼろになっていったそうです。

限界が来て長期休業。やがて退職。中国語のできる記者なら再就職の口はいくらでもあるはずなのに、体力のなさから次のステージに踏み出す力を失い、酒によって閉ざされてしまった心の袋小路から抜け出せず、魔が差したように亡くなってしまったのだと聞きました。

人は限界が来ると、自分の行動を自分で止められなくなる。その不可逆点をいつ乗り越えてしまうのか、自分でも分からないのが恐ろしいところなのです。

   ■   □

人が突然に亡くなると、周囲の家族の心も不可逆点の向こう側へ大きく引きずり込まれそうになります。だからこそ、生きている人たちは 故人の思い出を語るという名目で集まり、 改めて円陣を組み、こちら側で足を踏ん張らなければいけない。

私たち(当時の仕事関係者)はHさんのご両親と、半日だけでしたが心の円陣を組み、そして解散しました。

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怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。 (フリードリヒ・ニーチェ)
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Profile
瀬戸内海沿いの町に住んでいます。世界中から私の町にやって来る人と、各地に飛んで行って生活している人たちが、自由に出入りできる「とりのいえ」をつくりました。

今はアドバルーンのように打ち上げているだけですが、いつか本物のとりのいえを作りたいなあ。

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