
今年は開花が早いのか遅いのか、よく分かりません。連休前にしてアメリカハナミズキが満開です。

どこへ行っても、何かの花が、こぼれるように咲いている。

成年後見という仕事で、担当している人の様子をうかがいに。寝たきりで胃ろうをつけ、もう多くを語ることはできないけれど、ひとみのつぶらな人。私にはまだ荷の重い仕事のように思えて仕方がありません。まだ未熟なんだな、自分。ここの花は、季節を問わず咲いています。

私は仕事の緊張モードから抜けきれなくて、ぼーっと聞いていました。でも、うつむきながら聞いていたMCの話が、ふとしたときによみがえってくる。この人も私に似て、毎日を緊張しながら生きているような気がする。

中学か高校のころ、ハチの巣に大量のハチがたかっている写真を見たら、必ず回答欄に「分封」と書く、と丸暗記で覚えていました。
私も実家から分封中なのです。

引っ越し先の商店街は、私の小学校区。私は3人兄弟だったので、3人の人脈を合わせると、いろんな店に同級生がいます。 これは姉の同級生がやってる菓子屋の名物。俵型のもなかをチョコでコーティング。溶けるため寒い季節しか作っていなくて、そろそろシーズンが終わりそうなのだとか。

今日もやってます。引っ越し。これは新しい家の窓から見える風景。ザ・昭和の象徴。

義兄が、例の天井のコンセント口を足元まで降ろす配線をしてくれました。電気工事というのは美しい。ていうか建築がらみの作業はすべて美意識をもって仕事がなされていますよね。壁紙ひとつとっても、数ミリの狂いもないようにみえる。男の人って繊細なんだなと、ここ数年思ってます。お礼に1階のそば屋へご招待。
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人生にしても買い物にしても、選択肢があるのは幸せなことだと昔は思っていましたが、選択肢があると煩悩が激しくなりすぎて、息ができなくなってしまうほど苦しい、と最近は思うようになりました。
引っ越しに伴って、買わなければいけないものがたくさんあります。でも、何から買っていいか分からない。
洗剤が大切な気もするし、石鹸が大切な気もする。ごみ袋も大切な気がするし、バケツも必要な気がする。ダイソーの店内でタワシなど手にとっては、「果たしてタワシが今、何よりも買うべき大切なものなのだろうか。ほかに買うべき何かがあるのでは」と思い始めると、私の思考はすぐショートして放電状態になるのです(笑)。
で、実家に帰っても分封状態だし、尾崎豊の歌を借りれば、とにかくもう学校や家には帰りたくない~(15の夜)という感じです。 15歳か(笑)。
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義兄から「どうしてそんなに一度に荷物を処分しようとするの」と言われました。どうしてだろう。
私は人と違うことをいろいろしてきた分、他の人がとっくにしていることをしていなかったりします。実家から荷物を引き払うというのも、そのうちの一つ。きっとそういうのにあこがれて、やってみたいと思ったからだと思います。