鳥の家(とりのいえ)

鳥の巣をつむいで、飛んだり、鳴いたりする記録

2012年01月

訃報に寄せて

震災メモリアルの1月17日に知らせが来たというのも、あの人らしいなと思った。

かつての記者仲間が亡くなったという知らせが、今日届きました。

半年前からSNSにアクセスがなくなり、仕事が忙しいか結婚でもしたのかと思っていたけれど。

1年半前に会った時には、表情が浮かないとは思っていたけれど。

ネットは怖いなと思いました。いなくなるときには、誰にも気づかれずにフェードアウトしてしまう。年賀状のやりとりをしていた人だけが、家族からの返事でその事実を知ることになりました。情報無限大なネットの軽さと、紙1枚のリアルな重さ。

ネット上では楽しいことは話せても、つらいことは話せない。終わったことは話せても、苦しみの途中のことは話せない。ネット上では所詮、うわべの付き合いしかできない。いい悪いではなく、それが事実。

私がアメリカに行った時、その人はほぼ同時に中国へ行き、同じように地元へ戻り、特に仲良くはないけれど、似たような人生の軌跡をたどっていた人。私と同じように生きるエネルギーがちょっと低くて、同じようにもがいていた。

友達というのはみんな、どこか自分に似た部分を持っているんだろうと思います。亡くなると、その部分に穴が空く。

もっと年を取れば、こんな悲しみがもっと頻繁にやってきて、そのたびに自分の体にいっぱい穴が空くんだろう。 

今は大切な仕事をいくつも頼まれているので、あまりおセンチになってもいられない。だからこの気持ちはここでだけ、吐き出します。

そういえば昨日、なぜか2年ぶりに新聞社から取材仕事を頼まれたんだった。

食べ物日記・年末年始編

人は疲れていると、もう食べ物くらいにしか反応できなくなるのかもしれません。本能のままに生きる私。

ということで、携帯写真を整理して、いろいろ出てきた食べ物の写真です。

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これは事務所の近所のカフェのしょうが焼き定食。男性には御飯を大盛りにするという前近代的なサービスが、実は結構喜ばれているのかも。理想と現実(笑)。

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県北の食べ放題レストラン。1500円。山の幸は現地ものです。見て楽しめる器がスバラシイ。左上からマカロニサラダ、大根の煮つけ、唐揚げ、揚げた小魚のマリネ、とんかつ、大学イモ、白菜のつけもの、カブの漬物、ラッキョウ。これにカレーと杏仁豆腐をつけたかな。

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神戸へ行った時にお好み焼き屋で食べた、もんじゃ焼きとお好み焼きの中間のような食べ物。一番下の層は刻んだホルモンが入ったもんじゃ焼きっぽいの、二番目の層はふわとろ卵、一番上がねぎ。900円。普通においしかったです。

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年末の多文化パーティーで、アメリカ人と結婚した日本人がつくってくれました。私がアメリカ人と結婚しても、こんなのは作れません(笑)。彼女は製菓会社で働いたことがあるそうです。

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同じく、多文化パーティーで食べた料理。韓国のナムルと、マレーシアのビーフン料理、マレーシアのカレー、フィリピンのケーキ、日本のおにぎりなど。

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山口出張で食べたカキフライランチ。山間地でカキフライを頼むなんてバカバカ。でも食べたかったんです(笑)。

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山口出張、夜編。懇親会の料理です。山口の料理、変わったものも出て面白かった。名前覚えてないけど。山口は何でもオリジナリティーがあって好きになりました。

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家族のクリスマス会で、義兄がつくったサラダツリー。☆を一生懸命切ってました。ありがとう。

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県北出張で入った野菜食堂のランチ。化学調味料を使わず、玄米や野菜を中心としたマクロビオティック料理。野菜が甘い…。味噌汁も味がまろやか。この日のランチは、麩のカツ、煮物野菜のサラダ、サツマイモ、煮ごぼう、玄米ごはん、味噌汁でした。

野菜食堂を切り盛りしていたのは小柄な女の人で、昨年10月に開いたばかりなのだとか。ブログを読むと、「この食堂は味噌汁がメインです」と書いてありました。えー、写真撮ってませんけど(笑)。

120113_140514小ぢんまりとした店内で黙々と野菜と味噌汁とご飯を食べていると、疲れからくる緊張がすーっと緩んでしまいました。食事の力はすごい。

そして、1人暮らししたいなあ、とまた思ったのでした。



冷静と情熱と正月のあいだ

あけましておめでとうございます。

この年末年始は、完全に電池が切れて引きこもっていました。こんこんと寝ては、買い置きの本を読むばかり。年賀状も一部返せてないし、新年会の招待の返事もほとんどしていない状態。でもさすがに3が日が明けてしまうので、心の再構築をしています。

引きこもりに拍車をかけたのが、2冊でひと組の小説「冷静と情熱のあいだ」でした。

reiseirossoreiseibluもともと、恋愛小説を読む趣味はないんです。なのに、つい読んでしまった。ただでさえ、恋愛の精神的なしんどさに弱いのに、私はますますベッドから起きられなくなってしまいました(笑)。

この小説は、2人の作家が同じ物語の男女の側を書き分けるという実験的な手法で書かれています。辻仁成さんが書いた男性側の小説を「Blu(青)」、江國香織さんの書いた女性側の小説を「Rosso(赤)」と呼びます。

理由あって別れた2人が、それぞれ別の恋をしながら別れた相手を思い続け、10年後の約束の地(フィレンツェ)で再会するまでのお話。面倒なのは、この2人がそれぞれ自分の殻にこもってしまう性格であること。

未練を殻の中に抱えたまま、流されるように次の恋を受け入れて、うわの空で傷つけ、読者のいらだちを加速させるのですが(笑)、自分の殻にこもってしまう私は、その気持ちが良く分かってしまう。また、こういう殻を持つ人たちに情けをかけて、振り回されてしまう人のタイプの人もよく分かる。だから中途半端に妥協とかしたらダメなんですよね、私のような人。

 かつてダメダメ同士で引かれ合った2人。それでもダメダメだから、再会してもやっぱり態度が微妙だったりして(笑)、最後までこっちが神経を使ってしまいます。

男性主人公は、心の中ではちょっと自己陶酔的に熱く女性を思い続けるけど、現実世界ではちょっとヘタレてしまう(涙)。で、違う人からアプローチされると何となく合わせてしまう(オイオイ)。実は辻さんの分身じゃないかなあ。主人公の名前は順正(じゅんせい)。辻さんの名前は仁成(ひとなり)でもあるし、(じんせい)とも読める…。

アマゾンでは「赤から読むか青から読むか」でいろいろ意見が割れてますが、私的には、赤は謎かけ、青は答え合わせ、という感じなので赤→青で読んで良かったかな。ただ、赤は現実描写ばかりでつまらないので、すごく読み飛ばしました(笑)。なので正確には赤(適当に読み飛ばし)→青(じっくり)→赤(再読してなるほど)、でした。

辻さんも江國さんも初めて読む作家だったので、結構新鮮でした。辻さんの文体の方がかなり好きかも。

□   ■

asmishisasayonara 自己愛いっぱいの恋愛小説の中和剤として、「さみしさサヨナラ会議」も読みました。これは本屋で立ち読みしていて、立ち読みし切れず買いました。

仏教の考え方をわかりやすく説いてくれる若手僧侶の小池龍之介さんと、哲学少年として育った評論家宮崎哲弥さんの対談集。SNSやツイッタ―で24時間切れ目なくつながっていられる現代だからこそ、人は無限にさみしさを埋めようとして疲れ果て、今までにない異常な状態にさらされているのだそうです。

何をしたって、自分の心のさみしさを消すことなんてできないんだよ、たださみしさと仲良くなって、心に静かな平和を持ちましょう、ということを仏教の考え方とともに話し合っていきます。

その思想はかなり深いので、なるほどーと思いました。ま、そのあとで煩悩いっぱいの小説を読んで寝込むくらいなので、読んだことがすぐ役立つわけではないと思います(笑)。 

■   □

最近は身の回りに煩悩いっぱいで心が落ち着かなくて、なかなかブログも書けなくて残念です。あ、でも「サヨナラ会議」によると、ブログを書くのも煩悩の表れとか(笑)。

でもまたぼちぼち書いていきたいです。今年もよろしくお願いしまーす。 
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Profile
瀬戸内海沿いの町に住んでいます。世界中から私の町にやって来る人と、各地に飛んで行って生活している人たちが、自由に出入りできる「とりのいえ」をつくりました。

今はアドバルーンのように打ち上げているだけですが、いつか本物のとりのいえを作りたいなあ。

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