鳥の家(とりのいえ)

鳥の巣をつむいで、飛んだり、鳴いたりする記録

2011年08月

人生強化合宿


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 現在岡山では、朝鮮学校の校舎跡を使ったアートプロジェクトの真っ最中。実行委員になっている私は、仕事もそこそこに廃校舎へ日参しています。

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 このプロジェクトは、在日朝鮮人コミュニティーと日本人コミュニティーが共存しているにもかかわらずお互いをあまり知らないという状態を、「お祭り」によって混ぜっ返してみようとする企画です。実行委員になっているのは、岡山ゆかりのアーティストと社会学者とゆかいな仲間たち(私含む)。

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 展覧会を見ることはあっても、制作時からアーティストの作品に関わるのは初めて。私は手を動かすのが好きなので、気付くと仕事をほったらかしてアーティストさんと一緒にペンキ塗りをしていました(笑)。

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 アーティストの人たちとすごく気持ちが合うのはどうしてなんだろう。ものをつくっている人はぎりぎりで生きているからかな。生活を切り詰めてでもやるんだ、という強い気持ちと実行力。簡単にお金に換算できない仕事(仕事と呼ばれないこともある)だからこそ、制作を続けることの意味を日々、問い続けている。

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 このイベントは展覧会のほかワークショップやカフェもあって、主催側関係者だけでも20人くらいいます。その人達の多くは30代。いろいろな理由で地元を一度は捨てて都市部や海外に行ったけど、定着できずまた岡山に戻ってきたという人が多くて、「いやな地元にまた帰ってきてしまった」感を克服するため、自分たちで生きる楽しみを作りだそうとアートや映画などのイベントをしているのだとか。つまり「人生思い通りにいかなかった後のプチ生き直し」というのが、隠れテーマとしてあるのだということです。

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 確かに去年から私の中にも空虚感があったのですが、その正体もふとひらめきました。

 私は35歳でアメリカから帰国して、39歳になるまでに個人で事務所を開業でき、業界団体の役員にもなって、仕事もまあまあ入って来るし、ときどきボランティアする余裕もある。あまり儲からないけど、あまり無理しなくてもいい暮らしが39歳にして手に入ってしまい、プチ生き直しがあっさり完了してしまった。余裕の暮らし、いいじゃん。でも…。

 本当にここで終わりにしていいんだろうか。体力があるうちに、何か高みを目指してやるべきことが残っているんじゃないだろうか。人生の活動ピークを30代に持って来るのって、ちょっと守りに入りすぎじゃないの?

 これから40代の間に、私はどんな新しいことをやり遂げたいんだろう。目標を立てることすら忘れていたということに、今日初めて気がつきました。今後は周りの要望に応じて惰性で仕事やボランティアをしていくんだろうと何となく思っていたけど、空虚さが私を捉えて離さないのは、「あんたの人生、そんな他人頼みでいいの?」という警告だったのかもしれません。

 40代。リスクを取ってでも(←こういう発想がもうダメかも)新しいことに臨んでいくんだという勇気が、どれだけ出せるだろう。どれだけ失敗を恐れず夢を描けるんだろう。私、何をしたいんだろう。

 
 とりあえず、やっぱり実家を出よう(笑)。

仕事を投げ出して

お盆が明けましたが、私は未だに休日モードで、あるボランティアに没頭しています。

 そのボランティアとは、ある廃校舎の屋上でのペンキ塗り。アーティストの作品として、柵(さく)を7色に塗るという作業のお手伝いを2日間、自分の仕事もしないでやってます。というと格好いいけど、2日間ろくに事務所へ電話もかかってこないので、あまり仕事の犠牲はなかったりして(笑)。

 その廃校舎は在日コリアンの学校で、アーティストの人も在日4世の人。25歳。あぁ、その年齢がまぶしい(笑)。

 中学校の美術の先生として非常勤講師をしながら、アート業もしているとのことで、「アートで食べていけるなんてほとんど幻想。仕事をしながらアート表現を続けていきたい」と、冷静に人生を見きっているところがすごい。「アートを仕事にできるのか、すべきなのか」についての立場はいろいろあると思いますが、きちんと自分なりに照準を定めている感じ、いいなー。

 ということで、短期間ではありますが、私もアート没頭生活を追体験させてもらってます。猛暑といわれる日にビルの屋上で1日ペンキ塗り。罰ゲームか、自暴自棄か、マゾか、という世界ですが(笑)、ナチュラルハイになると結構快感だったりして(笑)。

屋上 学校は干拓された水田地帯の中にあり、まさに風がゴウゴウと音を立てて吹き抜け、柔らかな稲の波が大きく北へ、東へとうねっていくのが見えます。

 ちょっとでも仕事を犠牲にするとくよくよしてしまう最近ですが、小さいこと、もっと忘れていいのかもしれない。もっとおおらかになる時間があってもいいのかも。

 とりあえず、今日はよく寝られそうです。

お盆いろいろ

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 健全な精神は健全な肉体に…ということで、健全な精神の住処を増築するべく、家族で大山登山をしてきました。

daisen2 中国地方では屈指の高い山。不健全な生活をしている人々は次々に倒れていきます。3合目あたりにくると健全な人と不健全な人の間でグループ割れが起こり、会議が持たれました。

 その結果、私含む3人は「かめさんチーム」、母と姪っ子は「うさぎさんチーム」に再編成され、再出発。かめさんチームは6合目で自己満足の勝利宣言をして弁当を広げ、同じ時刻にうさぎさんチームは山頂のお花畑で達成感に酔いしれたのでした。






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ついでに蒜山高原へ寄って、ヒマワリ畑に遭遇。
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はい、ポーズ。

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 そこでは、養殖の川魚・ヒラメ(ヤマメのこと)も売られていました。アユより皮が薄くて繊細なのだそうな。

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おいしゅうございました~。

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ピアニスト たまたま、図書館のDVDで「戦場のピアニスト」を見て、そのあと原作も読みました。ポーランド・ゲットーでのユダヤ人虐殺を生き延びたピアニストウワディスワフ・シュピルマンの実話。

 実話とは思えない悲劇と奇跡の連続。そしてリアルすぎる殺りくシーン。ボロボロな状態で逃げ延びた先で、敵を前に命をかけて奏でるピアノ曲。

 有名ピアニストという富裕層に支えられる貴重な存在だったから、多くの人の手で救われて生き延びたのだろうけれど、それを超えた本人の生存本能や運命(使命)の力も感じさせられました。

 原発事故もそうだけど、戦争はいったん始まれば賛成派も反対派も無関心な人もすべて呑み込んで不条理な世界へほうり込んでしまう。だからこそ、生き延びた人の話はとても学ぶことが多いと思う。好むと好まざるとに関わらず。

 今回の映画は重いけど、100%事実という点だけでも、受け止める価値のあるお話でした。

夏日記

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「健全な精神は健全な肉体に宿る」といいますが、私は夏が来るたびに、体力の低下が進んでいることをすごく感じています。更年期障害?

体力が低下したら精神も低下するならば、この世は根性の曲がった年寄りであふれることになりますが、実際はそうでない人もたくさんいる。ということは、上手にこの体力の変化に適応していく方法があるのだろうと思います。その方法を日々模索中。

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性格も少しずつ変わっていると思います。突き抜けるような怒り(義憤も含めて)や、はしが転がってもおかしいというようなはしゃぎ方がなくなって、何でも大きく呑み込んでしまい、外に発することが少なくなりました。きっと外から見ると鈍感になったと思われるだろうな。気持ちもおおらかに。というか「どうでもいい」というか(笑)。

同時に仕事では、「自分の望むこと」だけでなく、「人から望まれること」に対して応えていきたいとも思うようになりました。自分が弱くなったから、人に頼らないといけないことを強く自覚するようになったのかも。

そんなこんなで価値観が大きく揺れるので、なかなか気持ちが表現しにくいお年頃ではあります。

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コクリコ坂から お盆休みに、待望のジブリアニメ「コクリコ坂から」を見に行きました。感想は…、うーん、今回は私好みではなかったです。

私好み…ナウシカ、ラピュタ、トトロ、紅の豚、アリエッティなど
好みでない…みみをすませば、おもひでぽろぽろなど

 1960年代の海辺の町を舞台にした、地方の学園ドラマみたいな感じ?古き良き時代があるのは分かりますが、それをそのまま再現したのでは、昔の映画を再上映したのと同じじゃないかなあ。

 悲劇なのは、この時代のことを全然知らないはずの2世監督(宮崎吾朗)が、親(宮崎駿)の言われるがままに撮った、という感じで作品のエネルギーが伝わってこないこと。デビュー作のゲド戦記は評判が良くなかったらしいけど、エネルギーがある分、今回の超無難な映画よりは(少なくとも吾朗さんにとって)価値があったように思います。初作の評判が悪すぎて、自分の価値観を見失ったのかなー。でも親の言うがままだと、つまらない人生になるよ! それとも、職人として親へ弟子入りして作った練習作ということなのかな。 

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 お腹が冷えると体内温度が下がって新陳代謝が落ち、体力が弱くなる。ということは、夏でも熱いものを食べるべきなんだよなあ。と真剣に思っている訳ではないけれど、体調がイマイチなので、お好み焼きとか、麻婆豆腐とか食べてみる。
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肉玉550円。1枚を皿に盛りきれないので、切って重ねている。超安い。
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スープ麻婆豆腐定食。広島市の紅虎餃子房。
こんなにおいしいスープ麻婆豆腐は食べたことがないです。中からきくらげとか丸いキノコがいっぱい出てくる!食べ放題の漬物もおいしい。内装が、香港の古い木造ホテルみたい。何度でも行きたいお店です。
http://www.kiwa-group.co.jp/restaurant/c100202.html
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 これは熱い料理ではないけれど、コリアンカフェの夜定食。

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 今月の衝撃シーン。岡山大学留学生会館のトイレ。これ、ドアが閉まった状態です。閉まってないじゃん!鍵、届かないじゃん!

 隣のトイレは、逆にドアの幅が大きすぎて閉められませんでした(笑)。組み立て方を間違えたんじゃないの?で、これを何年放置してるの?

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 今月の衝動買い。仮面サイダー。

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 前に言っていた、咸臨丸の乗組員を輩出した瀬戸内海の小さな島での展覧会。出展者の吉岡悟さん夫妻と一緒にレセプションパーティーへ出席しました。泊まりがけで。

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展示会のお世話をしているギャラリーは、咸臨丸乗組員の生家なのです。ちょっと感動。




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島の猫。「おう、この島に来て、おれにはあいさつなしか」

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「すみません、今日泊まります」
「おう、ゆっくりしていけ」

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 会場は、島の人が建てた直線美の美しい古民家。床の間にスライドを投影し、波の音に反応してスライドが変わっていく仕組み。夜になると家の土間や道路で、カニが横歩きしてます。
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 ギャラリーのある一帯は伝統的建築物保存地区。つまり、京都とか倉敷とか竹富島(沖縄)と同じように、国が保護しているのです。
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 朝ごはんを食べながら。
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島の朝時間をゆっくりと味わいました。

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http://www5a.biglobe.ne.jp/~Arte2000/info.html


五里霧中の夏

よく見ると、1か月以上ブログを更新してませんね。

 何なんでしょうか。震災の影響?それとも39歳の心境変化?前は泉のように書きたいことが湧きでていたのに、今は、湧水の勢いがとても緩やかです。

 暗いことや真面目なことは、書いたことが自分へのダメージになるから書きづらい。

 明るいことや軽いことは、つぶやき専門サイトで終わっちゃう。

 日常のことは、些細(ささい)な仕事の処理が増えてしまって、書くと思いだすから書きたくない。

 ブログなんてやめて、酒でも飲むか? なんちゃって。

 余裕のないときは、もっともっと、ミクロな幸せを探し求めないといけないんだろうなあ。

 ミクロすぎてここに書けないくらいの。

 それか、思い切って前に進む。先の事は考えず。小心者の自分を叱咤激励しつつ(笑)。

 最近の目標は、「毎日を悔いなく生きる」です。1日に全力を注ぐ勢いで。

 そうしないと毎日、最後まで気力が持たないんです。

 前の見えないときこそ前に進んでいかないと、心の霧は晴れないんだろうな。
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Profile
瀬戸内海沿いの町に住んでいます。世界中から私の町にやって来る人と、各地に飛んで行って生活している人たちが、自由に出入りできる「とりのいえ」をつくりました。

今はアドバルーンのように打ち上げているだけですが、いつか本物のとりのいえを作りたいなあ。

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