鳥の家(とりのいえ)

鳥の巣をつむいで、飛んだり、鳴いたりする記録

2009年11月

腹巻(はらまき)を2枚買いました。腹巻、すごい保温力です。これ1枚あると薄着でもかなり大丈夫なので、おしゃれの幅が広がります。隠し味といったところか(笑)。最近の腹巻はほとんどホッカイロ用のポケットがついているので、ドラえもんみたいです(笑)。

そんな腹巻も、下着売り場では新参者に押され気味。新参者とは、腹巻とパンツがドッキングした通称「はらパン」(笑)。腹巻だけだとまくれ上がってしまうからだとか。あと、まくれないよう長ーいチューブ状になったロング腹巻もあります。なぜか10代向けのキャピキャピしたデザインが多いのは、きっと学校は暖房がきかないからだろうな。10代向けコーナーは毛糸のパンツまで健在だもんね(笑)。

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Image002 週末は定住外国人の人権をテーマとした講演会へ行きました。在日韓国系の団体「民団」が主催し、自治体が後援しています。副題は『二つの国と民族、どっちも素晴らしい!』。在日3世の落語家、笑福亭銀瓶(しょうふくていぎんぺい)さん、在日の弁護士さん、日本と韓国の研究者がディスカッションしました。

在日社会はぐんぐん進化している!と思いました。二つの国とは日本と韓国のことですが、民団が主催する講演で、「どっちも素晴らしい」と言い放ったことが、まず驚きでした。民団といえば差別と闘ってきた歴史があるので、祖国の誇りを大切にしようという論調はあっても、「日本も素晴らしいと認めよう」という論調は、まずありませんでした。

誤解しないように言っておくと、岡山民団では今、さまざまなイベントを若い3世に任せようという機運がとても強く、恐らくこのイベントも3世スタッフ(20-30代)の意見を中心に作られたのだと思います。差別された世代の人が「過去をチャラにしてお互いを認めよう」といっているのではありません。

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岡山の在日の若者へ行ったインタビューなどによると、在日の若者は、国籍の違いで差別された体験はほとんどないけれど、結婚や就職時にはまだ個人的な差別感情が残っている人もいる、というのが現状だそうです。

日本人から差別された経験ゆえに帰化したくない、という1世や2世に対し、3世の人たちは「自分のルーツを失いたくない。ありのままで生きていきたい」という気持ちで帰化をせず暮らしている人も多いとのこと。

そして、日本で生まれ育ち、帰る場所は日本しかない3世にとって今後必要なことは、今まで受け入れてこなかった「日本」をもっと直視し、日本のことをもっと知り、好きになることだと、パネリストの3世が語っていました。

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差別をなくすにはどうすればいいか、という問いに対しては「民族という問題ではなく、単に他人の多様な価値観を認めるような社会になればいい」と言い、在日の弁護士さんがこんな話をしました。

「ぼくは昨日、湯をわかすとき鍋にふたをするかどうかで妻とけんかになった。これもひとつの価値観の違いで、お互いの価値観を尊重していればけんかにならなかったかもしれない。民族差別の問題を語るなら、まず家庭内の身近な人の価値観を尊重することから始めるべきだ」

がーん。その通りかも、と思いました。民族差別の根は「民族が違うから差別する」ということにあるのではなく「自分とは違う価値観を認めない」ことから始まるのかもしれません。民族の文化とは、固有の価値観の集合体なのだから。


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きっと民団の中でも世代間格差がかなり大きいのだろうと思います。良くも悪くも過去を風化させないことで自分の日本での存在意義を確立してきた1世、2世と、過去を風化させないでおこうとする親のため、民族の対立軸から離れて今と言う現実を直視することが難しかった3世。

日本人として私はどう思っているかと言うと、何というか感無量です。在日の方から見れば、私は「差別した日本人の3世」です。で、日本人3世には何が受け継がれたかと言うと、もちろん差別意識を受け継いだ人もいるでしょうが、私が受け継いだのは「いつかつぐないをしなければいけない」という気持ちでした。でも、何をすればつくないになるのか、今ひとつ分かりませんでした。

在日の方からはよく「まず自分たちの歴史を知ってほしい」とは言われていましたが、いくら歴史を読んでも、じゃあ具体的に何をすればいいのかがピンときませんでした。でも、少し分かった気がします。

少なくとも、一緒に助け合いながらこの日本で生きていくことが、今の私にできるつぐないのひとつになるのではないでしょうか。社会の同じ境遇で暮らせるように。そのことを教えてくれた3世の方々に、とても感謝しています。

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感謝といえば、銀瓶さんはこんなことを言っていました。
「差別された歴史を持つ『在日』を否定することは、自分のおばあちゃんを否定することだから悲しいこと。僕はただ、こんな環境の中に生まれたということを尊重し、生まれてきたことに感謝したい。父母がいなければ僕はいないし、祖父母がいたからこそ僕がいる。たまたま祖父母の代は大変苦しい時代を生きて、それでも自分は生まれることができた。そのことを純粋に感謝したい」

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 ビルの上からの風景。社員一同は、何やってるんだろう。

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久々に、鏡開きの現場に遭遇。枡から酒を飲むと、木の香がすがすがしい。

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うどん。なすの天ぷら入り。ねぎと昆布とかつお節と揚げ玉は入れ放題。310円にしては最高の品質。




昨夜は場所を間違えたため会議に遅れ、

あわてて入れた駐車場が会議後には営業終了していて車を出せなくなり、

今日は年賀状を買ったものの郵便局に置き忘れて帰り、

午前中の会議があることを忘れて電話で注意され、

あわてて会場のビルわきへ車を入れたら縦列駐車されて出られなくなり、

事務所に帰って電話を掛ければ違うところにかかり、

なぜこんなことが重なるのだろう。

え、疑問に思うまでもないですか(笑)。

あと1週間もしないうちに師走です。ちょこちょこと喪中はがきが届き始めています。あせらずに過ごしたい。という言葉も上滑りしていく今日この頃です(笑)。

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久々に通販で買い物でもしようと思い、ちょっと太ったからと思ってウエストを測りなおし。
「うぎゃーーーーーーーーーーーーーー!」
真っ青になって、風呂場の体重計に乗ってみる。
「ひぇぇーーーーーーーーーーーーーー!」
見たことがない数字たち。2度死にました(笑)。

今日からうどんダイエットをはじめました。昼ごはんにうどんを食べるだけ。ナスのてんぷらを載せましたけど(笑)。

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さて、自転車に乗って、次の会議に行ってきます。

いい夫婦(1122)の日の11月22日。車を運転していると、日本愛妻家協会の人がラジオのゲストとしてしゃべっていました。

協会は毎年、群馬県嬬恋(つまごい)村のキャベツ畑の中心で妻へ贈る言葉を叫ぶイベント、略して「キャベチュー」を開いています。最近は「うちの地域のジャガイモ畑でも同じイベントをしてもいいか」などと問い合わせが来るのだとか。するとそのイベントは「ジャガチュー」となったり、「トマチュー」となったりするのだとか。

どこででも手軽にできるのは「稲チュー」でしょうね。もっと手軽にすれば「庭チュー」とか。近所の評判になると思います(笑)。

一番妻の心に響くのは「ありがとう」と「愛してるよ」です、と協会の人。叫び方にも作法があり、足は肩幅に開き片足を少し引く。腰に力を入れ、手でメガホンをつくる。「愛してるよ~」を叫ぶときは、語尾を7秒以上伸ばすそうです。

男の帰宅大作戦、というのもある。マークが秀逸。

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今日は兄夫婦、姉夫婦、そして長年のおつきあいがある近所のおじさん「まっちゃん」が遊びに来ました。

まっちゃんは元は板金屋さんでしたが、今は簡単な家の修理をしていて、いろいろな所へお得意さんがいます。今日は、動物園の施設の修理の話を聞きました。動物園は大赤字が続いているため、まっちゃんは修理するだけでなく、家でできた野菜を動物のために持って行くのだそうです。

私の周りの夫婦たちは常にさまざまな人生ドラマにさらされ、常にいい夫婦でいるのは難しいなと思います。常にいい夫婦でなくてもいいかな、とも思う。自分の人生を振り返っても、常にいい子、いい妹ではなかったし(笑)。一緒に住んでいるだけで、すごいことかもしれません。

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今日は、スロージョギングというのをやってみました。歩くようなスピードで、筋肉を傷めずに走るやり方です。歩きも含めて約1時間。ススキは涼しげに風に吹かれ、雲も早く流れていました。

その後、DVD「アグリーベティ」観賞マラソンもフィニッシュしました。私は最近日本のドラマをほとんど見ていないので比較できないんですが、衝撃を受けたのがCG(コンピューターグラフィック)でした。

aaaplana このドラマの舞台はニューヨークですが、実際の撮影は初回を除いてすべてロサンゼルスで行っているそうです。例えば会社の前や、ベティの家の外での収録はすべて緑の幕を張り巡らせたスタジオの中で行っているそうです。緑の部分へ、あとでニューヨークの画像をはめ込み、あたかも外でロケをしているようなシーンが出来上がります。

たとえばこの映像の最初の数秒で見える、家の外の景色は実際にNYにありますが、撮影はほとんどCGを使ってLAで撮るそうです。「実際にロケをすると人件費がかかるし、実際の場所は近くに電車が走っていて、数分ごとに電車の音が入る」とのこと。こういう時代になったのだなあ!

大変なのは俳優さん。緑の幕に囲まれた部屋で、「橋の上で風に吹かれながらマンハッタンの夜景を眺めるシーン」などを撮るので、かなり演技力を求められます。と、メイキングビデオで解説していました。

確かに大河ドラマ「天地人」でも、緑の幕を使ったCG処理のシーンが使われていますけど、日本は民法テレビ局もやってるのかなあ。

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実写やアニメのCG処理技術に対するアメリカの食い付きはすごかったです。数年前まで「動きがぎこちないし、映像が浮いてるよね」と思っていたけれど、ひるまずCGを使い続けてきたアメリカ。「しまった」と思うほど差をつけられたような気がしますけど、どうでしょうか?

つい最近、日本政府は予算削減のためスーパーコンピューター開発事業を凍結すると発表して、研究者が反対声明を出しました。技術分野で「しまった」と思うほど差をつけられたら、日本の将来はどうなるんだろう、と思いました。

UglyBetty_S1 ドラマには多様な人種の俳優が出演しています。ファッション雑誌が舞台だけに、虚構と現実のコントラストの強さが面白い。ベティを演じているアメリカ・フェレーラは、ホンジュラスからの移民の両親を持つ女優です。このドラマで、ゴールデングローブ賞とエミー賞の主演女優賞を取りました。

「美しい人とは何かについて、より深い視点を見せてくれたドラマ。若い女性からも『(ドラマのおかげで)前向きになれた』とよく言われました。この役ができて本当に光栄です」とはフェレーラさんの受賞の言葉。 共演者も「主人公が醜いと呼ばれるなんて、今まではありえなかった。このドラマは大きなステップになったんです」と話していました。

あと、「このアグリーな主人公がいつ美人に変わるのかと待っていた人がいるかもしれませんが、このドラマはそんな展開の話ではないんです」という解説もありました。私が見たのはシーズン1ですが、今はシーズン4をアメリカで放映中。まだこのコンセプトを貫いているのかな。

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