鳥の家(とりのいえ)

鳥の巣をつむいで、飛んだり、鳴いたりする記録

忘れない、というメッセージ

知る人ぞ知る、海外日系人大会というものが年に一度、東京で開かれています。海外で暮らす日本人、日系人の人たちを励まし、つながり、交流するというのが目的です。

Image008 今年は第50回だったので、特別に天皇、皇后両陛下が参加されました。私の元ボスが北カリフォルニアにある日系人団体のトップとして出席するので、最後の我がままで勝手についていきました(笑)。3日間あるのですが、今日は初日でした。20カ国の200人が参加しました。

 

何しろ午前4時半に起きて飛行機で行ったため、式典ではかなり爆睡してたんですが(笑)、ミクロネシアの島国パラオから来た日系人のおじいさんのスピーチでは目がさめました。

 

初めて日系人大会に出席したそうですが、何とパラオは現在日系7世までいるそうです。世代交代早すぎ!パラオは第一次世界大戦後の1919年に日本に統治されて、次に米国に統治され、独立して今に至るとのこと。苦労が多そうな歴史です。

 

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天皇陛下との懇親会は30分だけでした。マスコミ以外の写真撮影は禁止。耳にイヤホン付けたSPに囲まれ、にこやかに入場する両陛下。演壇も何もない宴会用の部屋だったので、私は両陛下から5メートルくらいの場所で見ることができました。

 

天皇というのは、ほかの人が祝辞など述べている間には直立して姿勢を崩さないんですね。手は親指を隠すようにして軽くにぎりこぶしをつくり、体に沿わせていました。皇后はハンドバックを両手で持って、やはり不動(笑)。70歳代であの直立不動を保つのは、かなりすごい精神力だと思いました。

 

祝辞が終わると乾杯。そのあと、主催者は「代表者数人を選んでお話していただく」という予定を立てていたそうですが、みんな乾杯の勢いで杯を持ったまま天皇のもとへわらわらと押しかけ、両陛下をぐるりと囲み、思い思いにあいさつを始めちゃいました。あわてて間へ入るSP。押し返すおばちゃん(笑)。いいぞ、日系!

 

参加者の一部は天皇と同年代ですから、陛下もまんざらでもない感じで会話を楽しんでいたようでした。元ボスも果敢に陛下の前へ。二言か三言くらい話していました。

 

「ボス、お話できてよかったですねえ」

「うん。写真は撮れなかったけどね…」とボスは上着の内ポケットからICレコーダーをチラリと見せ「録音は禁止されてなかったからね」と、うれしそうーに笑っていました。

 

そしてみんなから惜しまれつつ、陛下退場。30分立ちっぱなしですよ。公務というのは大変ですね。退場間際はピューピュー指笛がなるわ、「ばんざーい、ばんざーい」と叫ぶ人もいるわで、大変にぎやかな送り出しとなりました(笑)。

 

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 陛下にこんなことを言っていた人がいました。

「私たちの祖先の1世も、きっと今、この場に来ています。そして陛下が来てくださったことをとても喜んでいるはずです。そのことをぜひ陛下にご報告しておきたい」

 

 この懇親会の前に歌謡ショーで歌っていた歌手は、こんなことを言っていました。

「公演でブラジルやパラグアイへ行くと、日系のみなさんはものすごい苦労話を、懐かしそうに笑って話すんですね。それで、日本に戻ったら自分たちが異国で頑張っていることをぜひ伝えてほしい、自分たちのことを忘れないでほしい、とおっしゃるんです」

 

 陛下の発するねぎらいの言葉は、日本という国からのねぎらいの言葉のように感じられるのだろうなと思います。

ブログ開設に寄せて

ブログのタイトルは、ふと思いついたテンポのよさそうな言葉を使っています。

記者として一時的にアメリカへ住んだあと、帰国、脱サラして3年目に入り、37歳の私は、なぜか「家」がとても気にかかるようになりました。中古住宅の広告など、飽きることなくぼーっと見ていると、なんだか家が買えるような気持ちになるから不思議です。

でも現実はとても厳しく、自分の事務所の家賃もろもろを払うので精いっぱい。今は実家で暮らしています。でも何年かしたら、きっとまた実家を出ることになるでしょう。

それまでの間、自分の「家」ってどんなのがいいかなあ、と思い描きつつ、ブログのタイトルをつけました。

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30代も半ばになると、自分たちの世代が社会を動かしている、という実感がものすごく増えます。大きな仕事を任されたり、以前は私を無視してた目上の人たちが話しかけてくるようになったり。

そこで重鎮世代に押しつぶされることなく、やりたいことをやりながら生きていけたら、ちょっと面白い暮らしになりそうだと思うのです。

私の仕事は日本ビザの手続きや翻訳なので、しがらみが少なく少し風通しのいい仕事です。転がり転がった末にこんな仕事に落ち着いて、だからこそ見える風景があると思います。

興味のある方は、いつでも遊びに来てください!



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Profile
瀬戸内海沿いの町に住んでいます。世界中から私の町にやって来る人と、各地に飛んで行って生活している人たちが、自由に出入りできる「とりのいえ」をつくりました。

今はアドバルーンのように打ち上げているだけですが、いつか本物のとりのいえを作りたいなあ。

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